桜の開花は景気にも影響を与えます。桜が開花すれば外出する人が増え、個人消費の拡大につながりやすくなります。特に経済効果が期待できそうなのが海外からの訪日客の花見消費です。花見の季節は1年のうちでも特に訪日客数が多く、消費が増える傾向があります。日本政府観光局(JNTO)によると、15年4月の訪日客数は176万人で、中国からの来訪が増える春節(旧正月)がある2月(138万人)を上回って1~6月で最多となりました。商業施設で桜をモチーフにした限定商品を投入したり、外国人向けの割引サービスを実施したりするなど、観光関連産業は訪日客の消費取り込みに知恵を絞っています。国内景気が「サクラサク」となるかどうかを占ううえで、花見商戦には注目が必要です。