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桜の種類、開花予想、花見の歴史…… 桜について知ろう

2016.3.21 掲載
今年も桜の花開く季節がやってきました。日本人と桜は古くから縁があり、日本最古の和歌集である万葉集にも桜の歌が収められています。最近は日本で花見を楽しむ外国人客が増え、インバウンド消費を支える観光資源としても注目を集めています。今回は桜の種類や開花予想の方法、花見の歴史などを紹介します。

3.開花予想は「官」から「民」へ移行(1)

3.開花予想は「官」から「民」へ移行(1)
 毎年春になると桜の開花予想が話題になります。開花予想は気象庁が1951年に関東地方を対象に開始。55年からは毎年3、4月にかけて全国(沖縄・奄美地方を除く)を対象に発表してきました。2003年に独自に開花を予想する民間気象会社ウェザーニューズが登場し、07年からは財団法人の日本気象協会が予想を出したため、気象庁は10年に開花予想を取りやめました。現在はこのほか、ウェザーマップ、ライフビジネスウェザー、日本気象の3社が開花予想をしています。
 気象庁は開花や満開などの観測は続けています。各地で特定の木を「標本木」に定め、職員が目視。標本木で5、6輪以上の花が咲いた日を「開花日」、約80%以上のつぼみが開いた日を「満開日」として発表しています。標本木は主にソメイヨシノで、ソメイヨシノが生育しない地域ではヒカンザクラ、エゾヤマザクラが対象です。
2016年3月21日掲載