毎年春になると桜の開花予想が話題になります。開花予想は気象庁が1951年に関東地方を対象に開始。55年からは毎年3、4月にかけて全国(沖縄・奄美地方を除く)を対象に発表してきました。2003年に独自に開花を予想する民間気象会社ウェザーニューズが登場し、07年からは財団法人の日本気象協会が予想を出したため、気象庁は10年に開花予想を取りやめました。現在はこのほか、ウェザーマップ、ライフビジネスウェザー、日本気象の3社が開花予想をしています。
気象庁は開花や満開などの観測は続けています。各地で特定の木を「標本木」に定め、職員が目視。標本木で5、6輪以上の花が咲いた日を「開花日」、約80%以上のつぼみが開いた日を「満開日」として発表しています。標本木は主にソメイヨシノで、ソメイヨシノが生育しない地域ではヒカンザクラ、エゾヤマザクラが対象です。