高さ100メートルを超える高層ビルはこれまで、国内に700棟以上建設されています。2014年3月には大阪市に高さ300メートルの「あべのハルカス」が完成し、「横浜ランドマークタワー」の高さ296メートルを抜いて日本一高いビルとなりました。
その一方で、多くの高層ビルが建て替えを迫られています。老朽化のためだけでなく、強度に問題がなくても設備の陳腐化などの理由で建て替えるケースも増えています。
都市部でのビル解体工事は騒音や振動、粉じん飛散など周囲への影響が大きく、ただ壊すだけでは済みません。海外では爆薬を仕掛けて解体する例もありますが、ビルが近接している日本の大都市では不可能です。そこで国内のゼネコン各社は新しい解体工法の開発を競い合っており、100メートルを超すビルの解体で採用される工法も出ています。