LEDは消費電力が少なく、素子そのものが光るという特長があり、家電・IT(情報技術)機器の省エネや小型・軽量化にも貢献しています。
その一つが薄型テレビです。1990年代にシャープが世界で初めて商品化した大型の液晶テレビは、液晶を背面から照らすバックライトに白色LEDを採用することで低消費電力と薄型化への道を開きました。現在では液晶テレビのほぼすべてにLEDが採用されています。
東芝は解像度がフルハイビジョンの4倍の4K液晶テレビで、パネル背面直下にLEDを配置する方式を全機種で採用、ソニーもLEDのバックライトを精密に制御して高画質を実現するなど、LEDは次世代テレビでも活用されています。
青色LEDの技術はブルーレイ・ディスクの誕生にもつながりました。ブルーレイは青色LEDの技術を基にした青紫色レーザーを利用。DVDに用いられる赤色レーザーに比べて光の波長が短いため、情報を高密度に記録できるうえ、より多くの情報を読み取れるようになりました。