日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

  • はてなブックマーク
  • Facebook
  • mixiチェック
  • Twitter
  • LinkedIn

排出枠

2020年9月4日(金) 日本経済新聞 朝刊

購入で削減目標達成補う
 自動車から排出される二酸化炭素(CO2)の規制について、目標値に届かないメーカーが超過達成したメーカーから排出枠(クレジット)を購入することで、目標値を達成したとみなすことができる。排ガスを出さない「ゼロエミッション車(ZEV)」を一定比率以上とするよう求めている米カリフォルニア州では、こうした排出枠取引が認められている。
 2021年から欧州連合(EU)で本格導入される排ガス規制でも同様の取引で対応できる。メーカーは排ガスをほぼ出さない電気自動車(EV)など電動車の投入を急ぐが、新車開発には数年単位の時間を要する。EUの規制では、メーカーによっては支払う罰金が数十億ユーロに上るおそれがあり、早期に目標値をクリアするには排出枠の購入が手っ取り早い。
 実際、EUでの規制導入も背景に、EV専業の米テスラは20年4~6月期の排出枠の販売額が前年同期比約4倍と急拡大。同社の収益を大きく押し上げている。一方、目標値に届かないメーカーは罰金を払うか排出枠を購入するかのいずれかを迫られ、新たな収益圧迫要因を抱えることになる。