コンビニ業界をけん引するのは最大手のセブン-イレブン・ジャパンです。毎年1000店以上の大量出店を続け、店舗数は17年5月末現在、1万9579店と他を圧倒しています。コンビニの経営は店舗数が多いほど有利です。消費者の認知度が上がるだけでなく、商品仕入れの価格交渉力が強まるうえ、地域に店が集中すれば商品配送の効率を高められます。
セブンを追う大手2社は買収や提携によって規模を拡大してきました。ファミリーマートは09年にam/pmを、15年にココストアをそれぞれ買収した後、16年9月にはサークルKサンクスと経営統合しました。それにより店舗数は約1万8000店に拡大し、それまで2位だったローソンを抜いてセブンに肉薄しています。
国内に約1万3000店を展開する3位のローソンも、ポプラやスリーエフなどの中堅コンビニとの提携を進め、ローソンと各コンビニの2つのブランド名を掲げた店鋪を増やしています。17年2月に提携したセーブオンは約500店のほぼ全店を18年末までに「ローソン」に転換します。