日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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船の排出ガス規制

2017年9月6日(水) 日本経済新聞 朝刊

全世界対象、20年に強化
 国際海事機関(IMO)が策定した船の硫黄酸化物(SOx)規制のこと。2020年1月から船の燃料油に含まれる硫黄分を現行の3.5%以下から0.5%以下に減らすことを定めた。世界中の一般海域を航行する全ての船舶が対象となる。
 新規制の対応方法は主に3つある。硫黄分の含有量が低い重油や軽油を燃料として使うか、「スクラバー」と呼ばれる排ガス洗浄装置の取り付け、液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)など代替燃料の使用だ。低硫黄燃料を使えば、船の改修費はかからないが、現在のC重油よりも割高で運航コストが跳ね上がる。
 スクラバーは機器が大きく、スペースの問題から設置が難しい船種がある。SOx排出量は抑えられるが、将来的に規制強化が予想される二酸化炭素(CO2)など温暖化ガスの削減には効果がない。LNGなどの代替燃料は温暖化ガス削減にも効果がある半面、新たに船を造り直す必要があるため、設備投資がかさむ。