日々進化する経済用語集 経済ナレッジバンク

最新の経済情報を伝える日経は、日々新しい経済用語が登場する場所でもあります。

「経済ナレッジバンク」は、おさえておきたい経済の基礎用語から最新用語まで、約600語を収録。

やさしくわかりやすく解説しています。

経済をイチから学びたい時、日経を読んでいて知らない用語にぶつかった時など、幅広くご活用いただけます。

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GPIF

2016年7月22日(金) 日本経済新聞 朝刊

世界最大規模の機関投資家
 国民年金と厚生年金の保険料を一括して運用する公的機関で、英語名のガバメント・ペンション・インベストメント・ファンドの頭文字を取り「GPIF」と呼ばれる。運用資産は2015年末時点で139兆8249億円で、世界最大規模の機関投資家だ。今年4月に理事長が代わり、農林中央金庫出身の高橋則広氏が就いた。
 金融市場での運用は前身の年金福祉事業団が1986年から始め、2006年に独立行政法人のGPIFに衣替えした。運用対象の主な資産は国内外の債券や株式だ。国債を中心にした運用を長く続けてきたが、安倍政権下で運用資産の見直しを進め、14年10月に国内外の株式を2倍に増やす運用改革を決めた。15年末時点の国内株式比率は23%強、外国株式は23%弱で目標値に近づいている。
 GPIFの自主運用を始めた01年度以降の累積収益額は50兆2229億円にのぼる。収益率は年率で2.99%だ。ただ、今月29日に発表する15年度の運用成績は世界的な経済の減速懸念で保有株が値下がりし、5兆円台の赤字になる見通しだ。株式の割合を増やしたことで短期でみた運用成績のブレが大きくなっている。野党を中心に「14年10月に実施した運用改革の失敗だ」との批判がくすぶる。