ゆるキャラブームを受けて、着ぐるみのゆるキャラによる運動会「ゆるキャラカップ」やご当地キャラクターの人気投票イベント「ご当地キャラ総選挙」など、全国規模でのイベントが相次いで開催され、人気を博しています。民間団体が開催する人気投票イベント「ゆるキャラグランプリ」もその一つです。実行委員会のホームページで登録すれば、誰でもインターネットを通じて投票できます。10年から毎年1回開催されており、これまでに「ひこにゃん」(10年)、熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」(11年)、愛媛県今治市のマスコットキャラクター「バリィさん」(12年)がグランプリを獲得しています。12年の投票数が約660万票に上り、グランプリに輝いたキャラクターはマスコミなどでの露出が格段に増えるなど、注目度は年々増しています。13年は全国の自治体や企業・団体などから、前年の865体を大きく上回る1500体以上がエントリーしました。
上位ランクインを目指す “選挙戦”も白熱しています。浜松市はマスコットキャラクター「出世大名家康くん」の1位獲得に向けてテーマ曲やダンスを制作。選挙対策本部まで設置し、市長自ら街頭演説や市内の企業回りをするほどの熱の入れようでした。石川県小松市は同市のマスコットキャラクター「カブッキー」のトップ10入りを狙ってグランプリ対策本部を設置。市職員が市役所の各所にチラシを張って投票を呼びかけました。このほか、長野県が観光PRキャラクター「アルクマ」の必勝本部を旗揚げしたり、千葉県がマスコットキャラクター「チーバくん」の応援本部を設置するなど、県を挙げての応援も目立ちました。