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破壊措置命令

2023.1.5(木) 掲載
ミサイル迎撃へ自衛隊出動
 弾道ミサイルなどが日本の領域に飛来し、領土・領海に落下する不測の事態に備えて防衛相が自衛隊に出す迎撃命令のこと。原則として首相の承認を得た上で対応する。緊急度が高い場合は防衛相の判断で命令できる。
 北朝鮮が人工衛星の打ち上げと称してミサイルを発射した2009年に初めて発令した。政府は16年8月、北朝鮮による弾道ミサイル発射の警戒・監視を強化する目的で命令を常時発令に切り替え、3カ月ごとに更新する態勢にした。常時発令の事実は公式には発表していない。
 自衛隊法82条の3が法的根拠となる。イージス艦と地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)が二段構えで日本の領域または公海上空で迎撃する。これまで命令が出た上で実際に迎撃した事例はない。