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ユニコーン

2022.9.18(日) 掲載
未上場で企業価値10億ドル以上
 未上場ながら投資家から高い評価を受け、企業価値が10億ドル(約1400億円)以上に達した新興企業を指す。めったに現れないという意味を込め、伝説の生き物である「一角獣(ユニコーン)」になぞらえた。ベンチャー投資家のアイリーン・リー氏が2013年に名付けたとされる。当時は文字通り希少で39社にすぎなかったが、足元では世界で1100社を超える。
 米調査会社のCBインサイツによると評価額トップは中国の字節跳動(バイトダンス)だ。起業家イーロン・マスク氏率いる米宇宙会社スペースX、衣料品ネット通販の中国SHEIN(シーイン)が続く。業種別ではフィンテックが246社と最多で、インターネットソフトウエア&サービス(228社)、Eコマース(108社)などネット関連企業が大半を占める。
 ユニコーンの数は次世代を担う新興企業が育ち、産業の新陳代謝が進んでいることを示す指標にもなる。国・地域別で641社と過半を占めるのが米国だ。中国が174社で2位。日本は6社で、アイルランドやスイスに並ぶ18位。東南アジアなどで決済基盤を提供するOpn(オープン)が今年5月の資金調達でユニコーンの仲間入りした。