新着!きょうのことば

対ドイツ戦勝記念日

2022.5.10(火) 掲載
今年は外国首脳参加なし
 ロシアの前身のソ連が第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う。ロシアでは最も重要な祝日の一つで、毎年5月9日。今年は戦勝77年に当たる。ロシアでは1941年6月のドイツによる奇襲攻撃開始から45年5月のベルリン陥落までを「大祖国戦争」と呼んでいる。独ソ戦でのソ連側の犠牲者は2600万人以上に達し、現在のウクライナ全土が戦場となった。
 戦勝記念日は旧ソ連の指導者ブレジネフが65年、戦勝20年に合わせて制定した。タス通信によるとソ連崩壊後は95年から軍事パレードを開き、2008年から大型の軍事装備などの披露や軍用機の飛行が本格的に始まった。プーチン大統領は国民の結束と国威発揚に利用してきた。05年の60周年の式典には小泉純一郎首相ら50カ国以上の首脳が出席した。今年は外国首脳は参加しない。
 ドイツは1945年5月8日に無条件降伏しており、欧米諸国は8日に祝っている。ウクライナは2014年のロシアによるクリミア半島の一方的な併合を受け、記念日を9日から8日に移した。