新着!きょうのことば

給油所過疎地

2022.1.22(土) 掲載
20年度末、全国の2割
 市町村内のガソリンスタンド数が3カ所以下の自治体のこと。経済産業省は「SS(サービスステーション)過疎地」として定義し、2013年から市町村数を公表している。12年度末の257市町村から20年度末には343市町村まで増えた。全国の2割を占め、スタンドが一つもない自治体は青森県西目屋村など10町村ある。
 同一市町村内にSSが少ない場合であっても隣接自治体で営業しているなど、実生活では燃料供給に関する支障が生じていない地域も存在する。実態把握のため行われた「最寄りSSまでの道路距離が15キロメートル以上離れている住民が所在する市町村」の調査では、16年11月時点で302カ所となっている。
 全国のSS数は1994年度末をピークに、2020年度末で2万9005カ所と半減。少子高齢化に伴う担い手不足に、11年に施行された改正消防法が追い打ちをかけた。設置から40年以上経過した地下貯蔵タンクに漏洩防止対策の改修が義務づけられ、高額な費用負担に自主廃業を選ぶ業者が相次いだ。