新着!きょうのことば

集中治療専門医

2021.1.23(土) 掲載
ICUで重症者に対応
 日本集中治療医学会が認定する資格を持つ専門医のこと。主に「集中治療室(ICU)」で働き、救急外来で処置を受けた後や手術後の容体が変わりやすい重症患者に対応する。呼吸不全や多臓器不全に陥った患者を対象にするため、幅広い知識が必要になる。麻酔科や救急科の専門医があわせて資格を持っていることが多い。
 集中治療専門医は1989年から資格認定が始まった。医師免許を取得してから5年以上の臨床経験者で、学会が認定する研修施設で1年以上の勤務歴が必要。指定するほかの学会の専門医資格を持っていることも条件になっている。
 2020年4月時点で1955人が登録されている。2000年代は600~800人台で推移し、10年以降に増加ペースは上がってきたが、まだ欧米と比べ人数が少ない。各学会の専門医の認定プロセスを評価する一般社団法人日本専門医機構が集中治療専門医を対象としてこなかったため、認知度や医師の資格取得意欲が高まらなかったとの指摘もある。