きょうのことばセレクション

日米金利差

2022.11.1(火) 掲載
 日本と米国の金利差。金融政策の動向に敏感な2年債の利回りや長期金利の指標となる10年債の利回りなどの差を指す。特に2年金利差が対ドルの円相場に連動しやすいとされ、外国為替市場参加者の注目が高い。基本的には米国の方が日本よりも金利水準が高く、米国の金利が上昇したり日本の金利が低下したりすれば日米金利差は拡大、その反対で縮小することになる。
 マネーは金利が低い方から高い方に流れる性質を持つ。高金利の通貨で運用した方が低金利で運用するより高い利益が見込めるためだ。そのため日米金利差が拡大すると円安・ドル高に、縮小すると円高・ドル安に振れやすくなる。
 米連邦準備理事会(FRB)が急激な利上げを続けている一方、日銀が大規模な金融緩和を続けているため日米金利差は拡大が続いている。2年金利差をみるとFRBが利上げに動く前の2022年1月には1%未満だったが足元では4.5%程度まで広がった。日米金利差の拡大が32年ぶり水準まで進んだ円安・ドル高の一因とみる市場参加者は多い。
日米金利差