きょうのことばセレクション

画像センサー

2019.11.1(金) 掲載
光を電気信号に変え、映像化する半導体。現在主流のCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーは従来品と比べ消費電力が少なく、データを高速に読み出せる。調査会社テクノ・システム・リサーチ(東京・千代田)によると、CMOSセンサーの世界市場は2023年に18年(約53億個)比で6割増の約86億個に達する見通しだ。
 「目」の役割を担う画像センサーはデジタルカメラや撮影機材、産業用ロボット、医療機器など幅広い製品に採用されている。特に複数カメラを1台に搭載する「複眼化」が進むスマートフォン向けの引き合いが強い。自動運転にも画像センサーは欠かせず、将来的に車1台当たり10個前後が搭載される可能性がある。
 ソニーはデジタルカメラ向けのCCD(電荷結合素子)から蓄積してきた色彩技術をCMOSにも活用した。08年にCCDの画質を超える「裏面照射型」を、12年にはスマホ向けに小型で多機能な「積層型」と呼ばれるCMOSセンサーを開発。韓国サムスン電子などを抑え、世界シェアの過半を握っている。
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