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イランとイスラエルの対立

2024.4.20(土) 掲載
イラン革命契機に敵対
 イランとイスラエルは1950~60年代には国交を結んでいた。当時のイランは親米の国王が治めており、米国を後ろ盾とするイスラエルと比較的近い関係にあったためだ。だが79年に起きたイラン革命で、イラン最高指導者の故ホメイニ師は親米のパーレビ王制を倒した。その後は45年間にわたって敵対関係が続いている。
 両国が直接戦火を交えたことはこれまでなかった。イランは中東諸国に分散するイスラム組織ハマスやイスラム教シーア派組織ヒズボラといった親イラン勢力を使い、イスラエルを間接的に攻撃することを常とう手段としてきた。
 ハマスは2023年10月にイスラエルを急襲した。イスラエルはイランがハマスの攻撃を支援したとみている。イランのライシ大統領は直後に、ハマスの最高指導者ハニヤ氏との電話協議で「(攻撃は)勇敢だ」などと称賛した。ハマスの攻撃以降、イスラエルはレバノンを拠点とするヒズボラとの交戦も激化させている。