きょうのことばセレクション

IEA

2024.3.1(金) 掲載
 国際エネルギー機関(International Energy Agency)の略称。本部はパリにあり、米欧を中心に31カ国が加盟する。主な目的はエネルギー安全保障の確保のほか、中長期のエネルギー需給見通しの予測やエネルギー技術・開発の促進も担う。事務局長は2015年からトルコのファティ・ビロル氏が務める。
 第1次石油危機を受けて、米国の提案で経済協力開発機構(OECD)下部組織として1974年に設立。参加要件はOECD加盟国であり、90日分の輸入量に相当する石油備蓄義務などがある。緊急時には加盟国が石油備蓄を放出して市場価格の高騰を防ぐ。
 チリやイスラエルなどが加盟申請中で、中国やウクライナはアソシエーション国としてIEAと協力する。ロシアや石油輸出国機構(OPEC)加盟国は加盟していない。近年では再生可能エネルギーや脱炭素分野でも影響力を発揮し、23年にはパリで初となるクリーンエネルギーや重要鉱物の調達安定に関するサミットを開催した。
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