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データセンター

2024.4.10(水) 掲載
市場規模、28年に66兆円
 大型のサーバーや通信装置を多数設置するデータ処理の専用施設。各種のクラウドサービスの運用や企業のデータ保管、人工知能(AI)の開発など幅広い用途に使う。ドイツの調査会社スタティスタによると世界の市場規模は拡大傾向が続き、2028年には4386億ドル(約66兆円)と23年から33%伸びる。
 近年、国内外で大型の投資計画を表明しているのがアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)とマイクロソフト、グーグルの米国勢だ。3社は高い技術力を背景に、日本政府や自治体が使う「ガバメントクラウド」でもいちはやく事業者認定を受けた。重要な情報を扱うためデータ処理を国内で完結させたいという企業も多い。
 生成AIは開発時に膨大なデータの学習が必要で、運用時にも文章や画像を生成するには大規模な計算能力が欠かせない。膨大な情報を高速処理するため、大規模なデータセンターを活用するケースが多い。データセンターの消費電力は拡大の一途で、国際エネルギー機関(IEA)は26年の消費電力量が22年の最大2.3倍になると試算する。