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投資部門別売買動向

2024.4.5(金) 掲載
海外勢のシェア6~7割
 主な投資家層ごとに日本株の取引状況をまとめた統計。東京証券取引所が毎週第4営業日の午後3時に、東京・名古屋2市場の前週分を公表する。個人や海外投資家、事業法人(企業)、金融機関などに分類し、購入と売却それぞれの金額を掲載する。
 証券会社を通じた委託の取引全体に占める売買代金シェアは、海外勢が6~7割にのぼる。2023年春以降は企業の資本効率改善を期待した海外マネーの流入が膨らみ、日経平均株価が史上最高値を更新する原動力になった。シェアが3割近くの個人も24年初からの新NISA(少額投資非課税制度)開始で存在感を高めている。
 23年度は海外勢が3年度ぶりに買い越し、買越額は13年度のアベノミクス相場以来の高水準となった。企業の自社株買いを映す事業法人も4兆5347億円買い越した。PBR(株価純資産倍率)1倍割れの是正を求めた23年春の東証の要請を機に、企業の株主重視の姿勢が強まっている。