新着!きょうのことば

ライドシェア

2024.3.23(土) 掲載
世界で年12%成長予測
 シェアリングエコノミーの代表格とされ、2009年創業の米ウーバーテクノロジーズが主導する形で欧米やアジアで急速に拡大した。現在、ウーバーは70以上の国・地域で事業展開する。調査会社のグローバルインフォメーションによると、世界のライドシェアの市場規模は24年に476億ドルと推定され、29年までの5年間に年平均12%強の成長を続ける見通しだ。
 日本では道路運送法で原則として禁止され、「白タク」として取り締まり対象となってきた。しかし、ドライバーの高齢化などで都心部でもタクシー不足が深刻になるなか、訪日客を含めた利用者に安心・安全な移動手段を提供するためにもライドシェアの本格解禁を求める声が高まっている。
 4月に始まる「日本版ライドシェア」は、運行管理を既存のタクシー会社が担い、車両が不足している地域や時間帯に限定したサービスとなる。運賃もタクシーと同等で、需給に応じて決める「ダイナミックプライシング(変動価格制)」は採用していない。限定的な解禁への批判もあり、政府は6月までにさらなる改革案をまとめる方針だ。