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アカデミー賞

2024.3.12(火) 掲載
初回1929年、最も古い映画賞
 映画会社幹部や俳優、監督ら36人が1927年に設立した米・映画芸術科学アカデミーが主催している。まもなく映画賞の創設が発案され、29年5月には第1回を開催した。映画賞としては世界で最も歴史がある。
 授賞式の前年に米国で劇場公開した作品が対象になる。監督や俳優、脚本家などのアカデミー会員による投票で結果が決まり、作品賞や俳優賞など23部門ある。映画制作に携わる人たちが同業者の功績をたたえる賞であり、未発表の新作映画から審査員が最高賞を選ぶカンヌ国際映画祭(フランス)など世界三大映画祭とは異なる。
 米国映画の祭典として出発したが、黒澤明監督の「羅生門」など日本や欧州の秀作が「名誉賞」として受賞するようになり、57年開催から外国語映画賞(現在の国際長編映画賞)が新設された。2012年、アカデミー会員の多くが白人の高齢男性と判明。アカデミー会員の属性を多様化させ、ノミネートされる人や作品も変わりつつある。