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人口動態統計

2024.2.28(水) 掲載
死亡数は昨年過去最多
 出生や死亡、婚姻、離婚などの数を自治体への届け出から集計する。公表は月ごとで、該当月の2カ月後に出す速報は日本に住む外国人などを含み、5カ月後の「月報」では日本に住む日本人に絞った結果を示す。政府統計の中でも重要な「基幹統計」の一つで、国の政策だけでなく国民にとって意義のある調査との位置付けだ。
 2023年は出生から死亡を差し引いた人口の自然減が83万1872人で、減少幅は前年から5万人近く拡大した。国立社会保障・人口問題研究所の最も実現性が高いとされる直近の「中位推計」よりも10万人以上多く、人口減は17年連続だ。少子化に加え高齢化が進み、死亡数は159万503人で過去最多だった。出生数の2倍を超える勢いだ。
 27日に公表したのは外国人を含む速報で、日本人のみを1年分まとめた結果は例年6月ごろ公表する。出生数は速報値の75万8631人よりもさらに減ると見込まれる。女性が一生のうちに産む子どもの数を指す「合計特殊出生率」や年齢別の婚姻数、死因別の死亡数なども明らかになる。