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車載ソフトウエア

2022.1.4(火) 掲載
情報処理や制御担う
 自動車内のシステムに組み込まれるソフトウエア。カーナビゲーションシステムなど外部と無線通信で接続して情報を得て処理する情報系システムや、車の「走る、曲がる、止まる」を制御するシステムなどに組み込まれ、様々な情報の処理や制御を担っている。
 現状ではこうしたシステムのなかに、頭脳にあたる電子制御ユニット(ECU)がある。情報を外部とやり取りしたり、車輪の動きを調節したりするためのECUにもソフトが載っており、1台の車には30種類以上のソフトがあるとされる。ソフトが多数あることが車両コストを引き上げる要因となっており、トヨタ自動車や独フォルクスワーゲンは基本ソフト(OS)1つで全てを制御する仕組みを目指す。
 米調査会社のラックスリサーチによると、車1台当たりのコストに占めるソフトの割合は2000年には20%だったが、30年には50%まで高まる見通し。車の付加価値はエンジンなどのハードからソフトに移る。トヨタなどはソフトを自前でつくり、その付加価値の取り込みを狙う。