きょうのことばセレクション

震度7

2024.2.1(木) 掲載
気象庁が定める地震の震度階級で最も高い指標。人は立っていることができず、飛ばされる場合がある。鉄筋コンクリート造の建物でも耐震性が低ければ倒れるものが多くなる。壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する建物が多く、補強されているブロック塀でも破損するものがある。
 観測史上、1995年の阪神大震災で初めて記録した。2004年の新潟県中越地震、11年の東日本大震災、16年の熊本地震の前震と本震、18年の北海道胆振東部地震でも観測され、能登半島地震は7回目。かつて震度は体感と周囲の状況から推定していたが、阪神大震災を受け、震度計で自動的に観測して速報する現在の体制に移行した。
 日本は複数のプレート(岩板)の境界に位置し、地震が起きやすい。東京都は22年に公表した首都直下地震の被害想定で、マグニチュード(M)7級の発生確率が今後30年間で約70%に上り、23区の一部で震度7の揺れが観測されるケースもあると推定。政府は首都圏での震度7を想定した防災訓練を実施している。
震度7