きょうのことばセレクション

株式投資型CF

2023.11.1(水) 掲載
 スタートアップなどが非上場株式を発行しインターネットを通じて多くの人から少額ずつ資金を調達する仕組み。スタートアップ企業の成長資金を円滑に供給することを目的に2015年の金融商品取引法の改正に伴い創設された。個人投資家が成長の見込める非上場のスタートアップに投資しやすくなった。
 スタートアップは株式投資型クラウドファンディング(CF)を取り扱う仲介業者を介して個人投資家から資金を調達する。仲介業者がサービスを始めた2017年から23年8月末までに総額124億円を超える資金調達が行われた。利用企業は「シード」や「アーリーステージ」の企業が多い。
 企業にとっては借金を抱える銀行融資と異なり、広く薄く出資を募り資本を増やして資金調達できるメリットがある。金融庁は企業の調達可能額や個人の投資額の上限をそれぞれ引き上げる方針だ。個人、企業双方の選択肢を広げて、個人マネーが企業の成長投資に向かう循環を作る狙いがある。
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