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住宅ローン

2023.10.1(日) 掲載
 一戸建てやマンションなどの住宅を買うためのお金を借りる金融商品。借り入れ当初の金利が完済するまで続く「全期間固定型」、短期プライムレートの動向などに応じて半年ごとに見直される「変動型」、5年や10年など当初の一定期間は金利が固定され、その後は変動金利か固定金利かを選択したり、自動的に変動金利に移行したりする「固定金利期間選択型」に大きく分かれる。
 一般的に固定型は変動型よりも金利は高い。返済を終えるまでの返済額が決まっており、生活設計がしやすい。変動型は固定型よりも金利が低い場合が多いが、市場の動向に応じて金利が上昇すれば、返済額が想定よりも増える可能性がある。変動型での借り入れ増加がけん引して、住宅金融支援機構の調べでは個人の住宅ローン借入残高は過去最高に膨らんでいる。
 変動型の適用金利は多くの場合、優良企業向け貸出金利である短プラに一定幅を上乗せした基準金利から、他行との競争や顧客の信用度なども考慮して設定される「優遇幅」を差し引くことで決まる。変動金利は低下基調にあるが、銀行間の金利競争を映した側面が大きかった。
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