きょうのことばセレクション

オルタナティブ投資

2023.10.1(日) 掲載
 上場株や債券といった伝統的な資産に代わる分野に投資する運用手法。主にプライベートエクイティ(PE=未公開株)やベンチャーキャピタル(VC)、プライベートデット(企業融資)、不動産、インフラなど未公開資産が対象となる。
 流動性が低く、リスクが比較的高い資産が含まれる半面、高めの利回りが期待できる。株式・債券市場との連動性が低いため、リスク分散にも効果があるとされる。機関投資家の資金が活発に流入しており、英調査会社プレキンの2022年時点の予測では、世界のオルタナティブ投資の資産規模は27年末には約18兆3000億ドル(約2600兆円)に拡大する見込み。
 欧米の大手運用会社は近年、機関投資家に限定してきた未公開資産のファンドを富裕層を中心とする個人に開放し始めた。投資家を分散し、運用を安定させたい考え。ファンドの規模を拡大して、毎期安定して入るファンドの管理手数料を増やす狙いもある。
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