きょうのことばセレクション

リーガルテック

2023.9.1(金) 掲載
 人工知能(AI)をはじめとするIT(情報技術)を活用して契約関連や調査などの法務業務を効率化する技術や、それを組み込んだサービス。主に企業の法務担当者や弁護士が利用する企業法務向けサービスがここ数年で急速に普及が進んでいる。相続や労働問題といった一般利用者向けのサービスも展開されている。
 普及の背景には、法務担当者の人材確保の難しさや、世界的な各種規制・ルールの拡大によって法務部門の業務負荷が急速に高まっている事情がある。特に契約書の作成から審査、締結、管理までの一連のサイクルにはこれまで非効率的な業務も多かったため、スタートアップや隣接領域からのリーガルテックへの新規参入も相次ぎ競争も激しくなっている。
 日本経済新聞が2022年10月に実施した企業法務税務・弁護士調査で国内主要企業の217社に対してリーガルテックを利用中か積極的に導入を検討している分野を複数回答で尋ねたところ、「電子契約」が約85%で最多だった。AI契約書審査サービスは約66%、「契約書作成・管理」も約46%が挙げていた。企業ではリーガルテック導入による業務効率化への意欲は高い。
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