きょうのことばセレクション

メール便

2023.7.1(土) 掲載
 メール便は書籍、雑誌、カタログなどの軽量な荷物を送り主から引き受け、受取人の郵便受けなどに投函(とうかん)する運送サービス。受取人のサインはいらない。各社は日本郵便が提供する普通郵便より割安で発送できる料金設定にしている。
 郵便法で「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、または事実を通知する文書」と定義される「信書」にはあたらない。民間では1990年代にヤマト運輸が参入し、佐川急便などが追随した。かつては個人利用も受け付けたが、手紙などの「信書」が入ると法律違反になる可能性があるとして、ヤマトなどは現在、基本的に法人のみ利用を受け付けている。
 日本郵便であれば「ゆうメール」のほか、「ゆうパケット」など荷物の大きさで複数のサービスを展開。ヤマトでは「クロネコDM便」、佐川であれば「飛脚メール便」などのサービスがある。国土交通省によると2021年度の取扱数は42億冊。日本郵便のゆうメールが8割弱のシェアを占め、ヤマトのクロネコDM便が2割弱となっている。
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