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人口動態統計

2023.4.1(土) 掲載
 戸籍法や死産の届け出に関する規程で届け出があった出生、死亡、婚姻、離婚、死産の全数を対象にした統計。市区町村長が調査票を作成し、保健所や都道府県への報告を通じて厚生労働省が集計する。政府が作成する統計のうち特に重要な「基幹統計」の一つに位置づけられる。
 速報値は調査月の約2カ月後に公表する。出生数など人口の変化を素早く把握できるデータとして注目される。この速報値は日本人だけでなく外国人の出産や死亡なども含んだ数字になる。日本人のみの年間出生数は6月ごろに公表され、女性が一生で産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」や死因別の死亡数、年齢別の婚姻数や離婚数なども明らかになる。
 人口に関する調査はほかに総務省が住民票の情報を使って毎年調査する「住民基本台帳に基づく調査」や、人口や国民の就業実態などを把握するために5年に1度実施する「国勢調査」などがある。
人口動態統計