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確定拠出年金

2022.10.1(土) 掲載
 国民年金(基礎年金)や厚生年金に上乗せする私的年金の一つ。老後の生活を支えるために2001年に導入された。日本の年金制度は3階建てで、1階は20歳以上60歳未満の全ての国民が入る国民年金、2階は会社員らが入る厚生年金で、3階が確定拠出年金など私的年金にあたる。会社が掛け金を払う「企業型」と個人が払う「個人型」がある。個人型はiDeCo(イデコ)と呼ぶ。
 加入者が毎月の掛け金をどの金融商品に投資するかを決める。将来受け取れる年金額は、運用成績に応じて変わる。運用が好調だと受取額が増えるが、失敗すると元本割れする可能性もある。22年3月時点で企業型は約782万人、個人型は約239万人が加入している。
 企業型と個人型の両方に入ることもできる。個人型は5月から加入可能年齢が65歳未満、企業型は70歳未満までにそれぞれ5年延びた。公的年金は保険料を支払う現役世代の減少で、支給額の低下が避けられない。老後に備え、補完的な役割を果たす確定拠出年金に加入する重要性が高まる。
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