きょうのことばセレクション

光海底ケーブル

2020.8.1(土) 掲載
海底に敷設した光ファイバーを使った通信用ケーブル。1988年に大西洋で実用化され、インターネットの普及で90年代に急増した。近年はデジタル化が進みさらに需要が増加している。調査会社のマーケッツアンドマーケッツは、サービス分野なども含めた市場規模が20年の130億ドル(約1兆3700億円)から25年までに220億ドルに増えるとみる。
 北太平洋を横断するルートは通信容量の総計が毎秒約890テラ(テラは1兆)ビット以上で、世界の大動脈の一つとなっている。米IT(情報技術)大手の参画も相次ぎフェイスブックやアマゾンなど6社でつくるコンソーシアム(共同事業体)は年内にも、太平洋を横断する総延長約1万4000キロメートルの海底ケーブル「ジュピター」の運用を始める。
 海底ケーブルの敷設はNECなど3社で9割以上のシェアを握る。米サブコムが約4割でNECが約3割、仏アルカテル・サブマリン・ネットワークスが約2割。NECはアフリカと南米を結ぶルートや、シンガポールから香港、米国を結ぶルートなどアジア以外でも敷設を手がける。
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