きょうのことばセレクション

プログラム売買

2020.3.1(日) 掲載
コンピューターのプログラムによって自動的に株式などの売買注文をする仕組み。人間による投資判断を入れず、あらかじめ決めたルールに従って機械的に取引を手がける。代表的な投資手法が「リスクパリティ戦略」だ。株式や債券など投資資産ごとの価格の振れ幅(リスク量)を数値化し、リスク量が一定となるように運用する。株式が急落すればリスク量は急上昇するので、リスク量を圧縮するために機械的に株式を売却する。
 一方、株高局面が続けばリスク量が下がるため、ファンドの株式の保有比率が上昇しやすくなる。2018年2月の「VIXショック」ではこうした戦略が下げ幅を拡大したとの見方がある。
 「リスクパリティ戦略」と並ぶ投資手法「トレンドフォロー戦略」は株価の勢いに追随する。株式の上昇局面で機械的に買いを入れ、下落局面で売りを出す。商品投資顧問(CTA)と呼ばれる短期志向の投資家が得意とし、相場の振れ幅を大きくする要因との指摘がある。
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