景気動向指数

　企業の生産活動や雇用など幅広い経済指標を合成して、今の景気を総合的にみるための指標。内閣府が毎月公表する。景気の山や谷に対して数カ月程度早く動く「先行指数」、同時に動く「一致指数」、数カ月遅れて動く「遅行指数」の３種類がある。
　一致指数は鉱工業生産指数のほか、残業時間を示す所定外労働時間指数、小売業と卸売業の商業販売額、ハローワークでの人手不足状況を示す有効求人倍率など11の指標でつくる。先行指数は企業の在庫調整圧力の強さを示す在庫率指数や、設備投資の先行指数である機械受注、動きの速いマーケットの状況を示す東証株価指数などを活用する。遅行指数は完全失業率、家計消費支出などを使って計算する。