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メタン

2024.4.29(月) 掲載
温室効果、CO2の20倍超え
 都市ガスなどの原料となる天然ガスの主成分。温室効果は二酸化炭素(CO2)の20倍を超す。常温では気体。化石燃料の採掘や燃焼過程で発生するほか、湿地や家畜、シロアリなどからもでており排出源は多岐に及ぶ。
 大気中のメタン濃度は上昇しており、世界で濃度管理や排出管理にむけた取り組みが実施されている。欧州連合(EU)は米国とともに、2021年の第26回気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、30年までにメタン排出を20年に比べ30%減らすとする「グローバル・メタン・プレッジ」を提唱した。
 日本では地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)で、コークスの製造や原油の精製などメタンを一定量を排出している事業者に排出量の算定や報告を求めている。エネルギー分野以外でもメタン排出の多い農業分野で取り組みが進み、デンソーなどは牛のげっぷに含まれるメタンを低減できる飼料の実用化を研究する。