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展望リポート

2024.4.27(土) 掲載
26年度物価見通し1.9%
 日銀が年4回公表する景気認識や金融政策の運営方針についての報告書。総裁を含む9人の政策委員が翌々年度までの物価上昇率や経済成長率を予測し、とりまとめた数値を出す。1、4、7、10月の金融政策決定会合後に公表され、市場関係者から注目を集める。リポートは基本的な見解と背景説明で構成し、今後の金融政策運営の考え方なども示す。
 26日の会合では2026年度の物価見通しを初めて示した。変動の大きい生鮮食品を除くベースの上昇率は政策委員の中央値で1.9%だった。人件費上昇を価格に反映する動きが広がったことで、先行きの物価見通しが政府・日銀が掲げる2%目標に近い水準となった。
 日銀は物価見通しの上方修正を繰り返してきた。23年度の見通しは輸入価格の高騰や賃上げ分の転嫁などの影響を受け、1.0%から2.8%に計6回引き上げた。4月の展望リポートでも24年度を2.4%から2.8%に、25年度の物価見通しを1.8%から1.9%にそれぞれ上方修正した。