地球内部には自然に大量の熱が生成され蓄えられていますが、熱源があまりに深部にあるため現在の技術ではエネルギー源として利用できません。ただ、地表から数キロメートルの比較的浅いところにはセ氏1000度前後の「マグマだまり」があり、地下水がこれによって加熱されて高温の蒸気や熱水となってたまることがあります。地熱発電は、井戸を掘ってこうした蒸気や熱水を取り出してタービンを回して発電するというものです。
地熱エネルギーは極めて膨大で半永久的な供給が期待できるため、これを活用する地熱発電は太陽光や風力発電と同じ再生可能エネルギーに分類されます。なお、地熱資源はその特性上、火山活動のある地域に偏在しており、国内では九州や東北地方、北海道に集中しています。