22年10月の為替介入後、介入に対する警戒感などから、一方的に円安・ドル高が進むような相場の動きにはひとまず歯止めがかかりました。ただ、円安圧力を生む構造的な要因は変わっていません。
FRBは22年11月2日に4会合連続の0.75%利上げを決定。パウエル議長は会見で、利上げ停止の議論は「かなり時期尚早だ」と強調しました。日銀は金融緩和を続けており、黒田東彦総裁は同年10月の会見で「今すぐ金利引き上げとか、(緩和策の)出口が来るとは考えていない」と明言。日米の金利差は当面拡大しそうです。資源高などによる貿易収支の赤字拡大も続き、介入の効果が持続するかどうかは不透明です。