スキーブームから四半世紀以上たち、老朽化したリフトやゴンドラなどスキー場の設備更新が課題となっています。観光庁が20年に実施した全国のスキー場事業者に対するアンケートによると、リフトやゴンドラは設置されてから平均27.8年たっており、20年以内に設置された設備は全体の13%にとどまっています。古いゴンドラは交換部品が入手しにくく保守に限界があり、もしスキーシーズン中にリフトやゴンドラが運休すれば大きな損失が出ます。人工降雪機の導入など少雪への対策にも迫られています。スキー場は季節営業のため、営業日数が減れば減収につながります。降雪機を使えば、雪が少なくても営業期間を延ばすことができます。野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)は20年、約30億円かけてゴンドラリフトを架け替えるとともに、約5億円で降雪機を22台導入しました。リフトの標高が国内トップクラスの横手山・渋峠スキー場(長野県山ノ内町)も同年、新たに降雪機を7台導入しました。