ビジュアル・ニュース解説

コロナ下でも気軽に楽しめるキャンプ人気

2021.8.2 掲載
新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、密閉、密集、密接の「3密」を避けながら非日常を楽しめるキャンプの人気が高まっています。1人でも、キャンプ場だけでなく自宅のベランダでもできる手軽さが魅力です。今回はコロナ下のレジャーとして注目されるキャンプについて解説します。

2.ブームでキャンプ場は増加しアウトドア市場も拡大

2.ブームでキャンプ場は増加しアウトドア市場も拡大
 このブームでキャンプ場は増えています。スポーツ庁の「体育・スポーツ施設現況調査」によると、2018年10月時点のキャンプ場の総数は2107で、このうち公共施設が1691、民間施設は412でした。15年10月時点は公共施設が1693、民間施設371だったので、民間施設が3年で1割以上増えています。
 アウトドア市場も拡大しています。矢野経済研究所の20年の国内アウトドア市場調査によると、19年の市場規模は5169億4000万円で18年比3.2%拡大しました。20年は19年比5.3%減の4895億2000万円と予測していますが、コロナ感染の広がりによる打撃は他のレジャーと比べて小さくなっています。そのうち、キャンプなど「ライトアウトドア」の19年の市場規模は2856億3000万円と18年比4.0%伸びており、20年の予測は19年比1.2%減の2822億2000万円と小幅の落ち込みにとどまっています。日本オートキャンプ協会の調査によると、21年1~6月の業績がコロナ前の19年同期を上回るキャンプ場は約4割に上る見込みです。
2021年8月2日掲載