ビジュアル・ニュース解説

次世代技術で自動車に大変革、MaaSでより移動しやすく

2020.12.7 掲載
自動車業界が100年に1度の大変革に直面しています。自動運転など「CASE」と呼ばれる次世代技術が自動車を変え、様々な移動手段を円滑に利用できる「MaaS」が実用化に近づいています。今回はモビリティー(移動体)革命で何が進んでおり、移動がどのように変わっていくのかを解説します。

1.CASEで変わる自動車の機能や利用の仕方

1.CASEで変わる自動車の機能や利用の仕方
 地球温暖化が問題視される中で、自動車は温暖化ガスの排出源のひとつとして排出削減を求められてきました。これに対応し、走行距離当たりの燃料消費量が少ない低燃費車や動力に電力を併用するハイブリッド車(HV)、電力だけで走行する電気自動車(EV)、水素と酸素の化学反応で発電して走る燃料電池車(FCV)が開発、実用化されました。
 そして今、自動車業界が実現を目指しているのが次世代技術「CASE」です。CASEは「C=コネクテッド(つながる)」「A=オートノマス(自動運転)」「S=シェアリング(共有)」「E=エレクトリック(電動化)」の英語の頭文字をつなげた造語です。環境対策としての電動化にとどまらず、自動運転で機能が、ネットワークへの接続やシェアリングで利用の仕方が変わります。自動車メーカーが携帯電話会社と提携したり、異業種の参入が増えたりするなど、自動車産業も様変わりしつつあります。
2020年12月7日掲載