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米大統領選、新型コロナや人種差別への対応など争点に

2020.9.21 掲載
2020年には4年に1度の米大統領選があります。既に共和、民主両党とも候補指名を争う予備選が終わり、共和党は現職のドナルド・トランプ氏、民主党は前副大統領のジョー・バイデン氏をそれぞれ候補に指名。11⽉3⽇の投開票に向けて選挙戦が続いています。米国の指導者選びは日本を含む世界の政治や経済に大きな影響を与えます。今回は米大統領選の仕組みや現在の情勢などについて解説します。

3.民主党の副大統領候補に黒人女性のハリス氏

 今回の大統領選の共和党予備選には現職のトランプ氏に対して数人の挑戦者が名乗りを上げましたが、同党内でのトランプ氏の人気は高く早々に候補になることが確定しました。
 一方の民主党はトランプ氏のような圧倒的優位に立つ候補がおらず、バーニー・サンダース上院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員、マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長、ピート・ブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長らが立候補しましたが、予備選を勝ち抜いたのはオバマ前政権で副大統領を務めたジョー・バイデン氏でした。バイデン氏は副大統領候補に黒人女性のカマラ・ハリス上院議員を指名しました。ハリス氏が副大統領になれば、黒人としても女性としても米国史上初めてとなります。
 両党それぞれの全国党大会で、共和党候補の現職正副大統領、ドナルド・トランプ氏、マイク・ペンス氏と民主党候補のジョー・バイデン氏、カマラ・ハリス氏の対決が決まり、11月3日の本選挙に向けて選挙戦が繰り広げられています。
2020年9月21日掲載