ビジュアル・ニュース解説

新型コロナウイルス感染拡大で注目――デジタル化で会社を一変させるDX

2020.4.6 掲載
新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅勤務などのテレワークを実施する企業が増えています。ただ、テレワークの推進には業務をデジタルベースで行えるインフラ整備が欠かせません。これを機に、会社を丸ごとデジタル技術で変えるデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが加速しそうです。今回はDXの現状やその拡大の背景などについて解説します。

3.DX推進で企業向けIT市場の成長続く

3.DX推進で企業向けIT市場の成長続く
 調査会社IDCジャパンが20年1月に発表した予測によると、クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルの4分野からなる国内の「第3のプラットフォーム」市場規模は、19年の16兆3307億円から23年には21兆7515億円に達し、18―23年の年平均成長率は7.2%に上る見通しです。とりわけ企業向けはDX推進などで年平均11.2%の成長が続くと予想しています。
 日本企業はデジタル化で欧米や中国の先進・大手企業に後れをとっているといわれ、目まぐるしく変化するビジネス環境に対応できていない部分も目立ちます。DX推進はメーカーだけでなくサービスや金融など様々な業態に共通の課題です。DXの実現は業務の生産性向上と効率化による働き方改革や、ペーパーレス化による環境保護にもつながります。
2020年4月6日掲載