5Gは現在主流の4G(第4世代)と比べて、超高速、超低遅延、多数同時接続などの特長があります。5Gの理論上の最高通信速度は毎秒20ギガ(ギガは10億)ビットで、4Gの約20倍。スマートフォンなどで普及している4Gの規格「LTE」の実効速度と比べると100倍以上高速です。
5Gで通信速度が速くなる最大の理由は、使用する電波の周波数帯の幅が4Gより広いからです。周波数帯は通信データの通り道のようなものです。4Gで利用されている周波数帯は3.6ギガヘルツ以下ですが、5Gではそれに加えて、「道幅」がもっと広い3.6~6 ギガヘルツ、28ギガヘルツの周波数帯を利用することで、大量のデータをさばくことができます。
超低遅延は遠距離でもデータ送受信の遅れが1000分の1秒と飛躍的に小さくなり、限りなくリアルタイムに近いデータのやりとりができることです。同時に多数の端末を接続できることが多数同時接続です。5Gでは1平方キロメートル当たり100万台と、4Gの10倍の端末の同時接続を目指しています。