ビジュアル・ニュース解説

図書館、サービス充実でイメージ一新

2019.10.21 掲載
読書の秋です。気候のよいこの時期は読書にうってつけです。気軽に書籍に親しめる場所といえば図書館ですが、サービスが充実して様変わりしています。スマートフォンを置いて、図書館に出かけてみてはいかがでしょうか。今回は図書館の歴史や現状、サービス拡充などについて解説します。

2.国内の図書館の総数は3360

2.国内の図書館の総数は3360
 図書館は書籍や雑誌などの印刷物だけを保管し閲覧できるようにしているわけではありません。マイクロフィルムに収められた過去の新聞や書籍を読んだり、ビデオライブラリーを見たりできるほか、CDやDVDなどに記録された音楽を聞いたり、画像や動画のデータを見たりすることもできます。
 各図書館が所蔵する書籍や資料はインターネットで検索すれば、どこにあるか即座にわかります。地域によってはその地域の公共図書館の蔵書を網羅するサイトや、地域内の図書館の蔵書データを検索できる企業のサービスもあります。
 国内にはどれだけ図書館があり、その利用者数はどれほどなのでしょうか。文部科学省の「平成30年度社会教育調査中間報告」によれば、2018年度(10月1日現在)の図書館の数は3360で、15年度と比べて29増え過去最高でした。17年度の1館あたりの利用者数は約5万4000人で、前回調査の14年度に比べて約1470人減少しました。17年度の国民1人あたりの貸出冊数は5.2冊、同貸出回数は1.4回で前回調査と横ばいでした。
 日本図書館協会の調査によると、18年の都道府県立の図書館総数は58、市区立は2599、町村立は620で、移動図書館(自動車図書館)は538台です。来館者数は都道府県立が約1656万8000人、市区立は約2億9508万人、町村立は約2197万1000人で全体では約3億3368万3000人となっています。
 蔵書数は都道府県立が約4926万冊。市区立は約3億4860万6000冊で、そのうち開架図書は約1億9516万2000冊。町村立はそれぞれ約4947万8000冊、3218万6000冊で、私立はそれぞれ約183万9000冊、29万1000冊です。蔵書の総数は約4億4918万3000冊に上り、前の年を約636万1000冊上回りました。個人への貸出総数は約6億8516万6000冊で、前年を約630万5000冊下回りました。
2019年10月21日掲載