SDGsは「Sustainable Development Goals」の略で2015年の国連サミットで採択されました。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現を目指し、30年を期限として上図で示した17の目標を掲げています。これらの目標の下に169の具体策が定められています。
SDGsの前身で2000年に定められた「ミレニアム開発目標(MDGs)」は15年を期限に、先進国による発展途上国の支援を中心に①極度の貧困と飢餓の撲滅②初等教育の完全普及の達成③ジェンダー平等推進と女性の地位向上④乳幼児死亡率の削減⑤妊産婦の健康の改善⑥HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病のまん延防止⑦環境の持続可能性確保⑧開発のためのグローバルなパートナーシップの推進――を目標としました。MDGsは一定の成果を収めたものの、改善が進んだ国でも地域間で格差が拡大するなど課題が残ったため、SDGsは新たな課題を加えるとともに、先進国を対象に含めて国だけでなく企業などすべてのステークホルダー(利害関係者)に取り組みを求めました。
社会で起きる様々な問題を地球上のどこでも解決していこうというのがSDGsの目的です。先進国だけでなく発展途上国を含めたすべての国が行動する普遍性、誰一人取り残さない包摂性、政府だけでなく企業や団体、個人など全てのステークホルダーが役割を担う参画性、社会・経済・環境の問題に総合的に取り組む統合性、定期的に検証し取り組みを検討する透明性を持つことが特徴です。