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「QRコード」などキャッシュレス決済の利用広がる

2019.4.1 掲載
買い物の支払いをするとき、いちいち財布から現金を取り出して支払うのは意外に面倒なもの。特に釣り銭が出ないように、小銭を数えるのは時間がかかります。お店の人もお釣りを間違えないように気を使わなければならず、レジを締める際に実際の売り上げとレジの現金がピッタリ合うかどうかも心配です。現金のやり取りがなければ、こうした問題はなくなります。そこで最近、急速に普及しているのが現金を使わないキャッシュレス決済です。今回はキャッシュレス決済の仕組みや使い方などを解説します。

5.QRコード決済サービスが相次ぎ開始(2)

 経済産業省によると、キャッシュレス決済の比率は韓国が約9割、中国が約6割、米英が5割程度なのに対し、現金志向が強い日本は約2割にとどまっています。政府は25年までにキャッシュレス比率を4割まで高める目標を掲げており、19年10月の消費税率の引き上げから9カ月間、中小企業の店舗でキャッシュレス決済すれば買い物額の5%分のポイントを消費者に戻すなどキャッシュレス普及を後押しします。
 ただ、キャッシュレス決済を利用する際はセキュリティーに十分注意する必要があります。ペイペイが18年12月に買い物金額の20%を還元した際、他人のクレジットカード情報を登録して不正利用したとみられる被害が出ました。中国ではスマホの画面に表示したQRコードをレジ待ちで後ろに並んだ人が撮影し、他人に成りすまして買い物をしようとした事件が起きています。利用者がスマホなどをしっかりと管理することが求められます。
2019年4月1日掲載