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ラグビーW杯、日本で開催へ

2019.2.18 掲載
 「世界の3大スポーツイベント」のひとつとされるラグビーワールドカップ(W杯)が2019年9月から11月まで、日本で開かれます。ラグビーW杯がアジアで開催されるのは初めてで、北海道から九州まで全国の12カ所が会場となります。1987年の第1回大会から出場を続ける日本代表チームには母国で開かれる大会での悲願の決勝トーナメント進出に期待がかかります。期間中は海外からも多くのサポーターが日本を訪れる見込みで、インバウンド(訪日外国人)の増加による経済効果も膨らみそうです。

3.日本―ロシア戦で開幕、全国12会場を舞台に熱戦

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 会場となるのは札幌ドーム(札幌市)、釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム(岩手県釜石市)、熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市)、東京スタジアム(東京都調布市)、横浜国際総合競技場(横浜市)、小笠山総合運動公園エコパスタジアム(静岡県袋井市)、豊田スタジアム(愛知県豊田市)、東大阪市花園ラグビー場(大阪府東大阪市)、神戸市御崎公園球技場(神戸市)、東平尾公園博多の森球技場(福岡市)、熊本県民総合運動公園陸上競技場(熊本市)、大分スポーツ公園総合競技場(大分市)全国12カ所です。サッカーJリーグのチームがホームとして使用するスタジアムが多いため、サッカーの試合日程に影響を与えています。
 9月20日の開幕戦はプールAの日本とロシアが東京スタジアムで対戦。準決勝と決勝は横浜国際総合競技場で行われます。建設が進む新国立競技場は当初、ラグビーW杯がこけら落としになる予定でしたが、設計変更による着工遅れで東京五輪までお預けとなってしまいました。
 決勝トーナメント進出に期待がかかる日本代表の愛称は、伝統の「桜のジャージ」にちなんで「チェリーブロッサムズ」です。ヘッドコーチは16年9月から、かつてニュージーランド代表の「オールブラックス」で活躍したジェイミー・ジョセフ氏が務めています。W杯を控え、日本代表は合宿のほか7月から8月にかけて太平洋地域の6カ国が争う「パシフィック・ネーションズカップ」でフィジー、トンガ、米国と対戦するのに続き、開幕直前の9月には南アフリカ代表との試合が組まれています。
 チケットは抽選販売が終わり、19年1月から先着順の販売が公式チケットサイトで始まっています。今後、ワールドラグビーが海外で販売するチケットのうち残った分が順次戻ってきて販売されるほか、試合に行けなくなった人がチケットを定価で再販売するサイトが19年5月に開設されます。世界のトップクラスのラグビーを目の当たりにできるチャンスはまだ残っています。
2019年2月18日掲載