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米国の中間選挙について知る

2018.10.15 掲載
米国議会の中間選挙が2018年11月6日に実施されます。トランプ政権に対する米国民の評価が明らかになる選挙で、2年後の大統領選挙の行方を占う材料になります。今回は米中間選挙の仕組みやその意義、直近の選挙情勢、結果が政権に与える影響などについて解説します。

3.共和党の議席多数維持が焦点(1)

3.共和党の議席多数維持が焦点(1)
 今回の中間選挙はトランプ政権が有権者に信を問う初の機会です。与党・共和党が議会で多数を維持できるかが焦点です。保護貿易や移民排斥などの「米国第一」主義を打ち出したトランプ政権の強気の政策を支持する声がある一方で、16年の大統領選への介入を巡るロシアとトランプ氏周辺の疑惑など、懸念材料は少なくありません。
 議会選挙の候補者選出は大統領選と同様、与野党が州ごとに候補者を決める予備選を行います。18年3月から始まった予備選は9月に終了しました。この結果を踏まえた最新の民間調査によると、民主党は下院で過半数奪回の勢いを維持。上院は改選が3分の1にとどまるため、共和党が過半数を維持するとの見方が多いものの守勢に立たされています。
2018年10月15日掲載